この記事では、初心者小説「AI屋台シリーズ」の第22弾といたしまして、「お笑いクリーム」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 最先端技術のAIについての小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
戸川「俺は戸川。売れないお笑い芸人である。先月の給料はたったの1,000円。お笑いの仕事はほとんどなく暇で仕方がない。」
戸川は生計を立てるため、コンビニでアルバイトをしていた。
戸川「いらっしゃいませ。」
ピッピ。
レジ打ち、品出し、結構大変である。
戸川「早くこんな生活から脱出したい。お笑いだけで食えるようになるのが夢なんだけど。」
戸川は小学生の時に結成したコンビで活動をしていた。結成と言ってもそんなにたいそうなことではなく、お遊び程度である。相方は西田と言う。
西田とは同じアパートで同棲をしていた。お金がなくギリギリの生活であった。
戸川「今日もネタ作りやろうぜ。」
西田「そうだな。M-1も近いしな。」
二人はM-1大会への出場を決意していた。優勝をしてお笑い芸人として認知されるのが目的である。ちなみにコンビ名は「とがわ & にしだ」である。
M-1大会
そして「とがわ & にしだ」はM-1大会に出場した。1回戦である。
戸川「よっしゃー、気合い入れていこうぜ。」
西田「そうだな。集大成を見せつけよう。」
「とがわ & にしだ」は1回戦の舞台に上がったが、全くと言っていいほどウケなかった。会場はシーンとしていた。
そしてネタ披露が終わった。
戸川「全くウケなかったな。」
西田「そうだな。俺たちのお笑いは受け入れられないのか。自信がなくなってきた。」
そしてあっけなく「とがわ & にしだ」は1回戦敗退となった。M-1の高き壁に打ちのめされた結果となった。
戸川「また出直そう。」
西田「そうだな。また来年に向けて頑張ろう。」
戸川と西田は来年もM-1大会にチャレンジすることを誓った。
戸川「コンビニでこれからも働いていかないといけないのか。M-1で優勝していれば、コンビニバイトも辞められたのにな。でも1回戦で敗退ということは優勝は夢のまた夢だ。」
お笑いクリーム
戸川はコンビニバイトの帰り道に屋台を発見した。
戸川「あれ?こんなところに不思議な屋台があったのか。入ってみるか。」
戸川は屋台に吸い込まれるように入っていった。
エドゴン「いらっしゃいませ。」
戸川「何が売られているんですか?」
エドゴン「AIスキャンを受けてもらいます。今のあなたにふさわしいアイテムが出現しますよ。」
戸川「じゃあ、お願いします。」
びろろろろーん!!
わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。
エドゴン「おお、これは。お笑いクリームでございます。」
戸川「なんですか、それは?」
エドゴン「それは使って見た方だけがわかるのでございます。」
戸川「いくらですか?」
エドゴン「1万円でございます。」
戸川「そんなクリームが1万円もするんですか?お笑いというくらいだからお笑い芸人を目指している俺にぴったりな商品だとは思うけど。わかりました、買います。」
エドゴン「お買い上げ、ありがとうございます。」
戸川「アルバイトの安月給で1万円を支払ったのは痛い出費だな。元を取らないとな。」
稽古
戸川と西田は「とがわ & にしだ」として1年後のM-1に向けて稽古を開始した。
戸川「そういえば不思議な商品を購入したよ。お笑いクリームだって。」
西田「お笑いクリーム?詐欺か何かじゃないのか?試しに使ってみれば。」
戸川はお笑いクリームを塗ってみた。
戸川「うおおおぉ。面白いことがどんどん浮かんでくるぞ!」
西田「マジか?俺も塗ってみる。」
西田もお笑いクリームを塗ってみた。
西田「ぬおおぉ。面白い、面白いぞ!」
お笑いクリームを塗った戸川と西田は面白いことが次々に浮かび、稽古はサクサク進んで行った。
そして稽古で作ったネタを地方営業のショッピングモールで披露することにした。
結果は大爆笑だった。今までほとんど笑われたことがなかった「とがわ & にしだ」であったが、今回ばかりは違っていた。2人はこのネタをM-1大会で披露すると決めたのだった。
2度目のM-1大会
順調に「とがわ & にしだ」はM-1大会を勝ち進み、決勝戦まで駒を進めた。そして自分達の順番になった。
司会者「次は『とがわ & にしだ』ですどうぞ。」
「とがわ & にしだ」は地方営業で大爆笑だったネタをM-1大会決勝で披露した。
観客A「わっはっは。」
観客B「ガハハハー。」
観客C「こりゃ面白い。」
大爆笑だった。「とがわ & にしだ」は自分達にもなぜこんなにウケるのか理由はわからなかった。そして念願の優勝を手にしたのだった!
司会者「優勝は『とがわ & にしだ』でした。賞金はなんと1,000万円です。」
パチパチ。
M-1大会も終わり賞金を手にした戸川たちは引っ越しをして念願の別々のお部屋を手に入れた。
戸川「お笑いクリームを塗り始めてから雰囲気がガラッと変わったんだよな。」
西田「そうだったな。」
戸川「お笑いクリームも残りわずかだけど、やばいんじゃないか?」
西田「お笑いクリームがなくなって、ウケなくなっても、知名度を上げておけば逃げ切れるはずだ。」
戸川「それもそうだな。今のうちに知名度をガンガン上げておこうぜ。」
2人はお笑いクリームがなくなることを心配したが前向きな姿勢で頑張って行くことを誓った。
今日のあとがき
私の初心者小説のAI屋台シリーズの第22弾はいかがでしたでしょうか?今回はお笑い芸人についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】AI屋台 第22話「お笑いクリーム」、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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