この記事では、初心者小説の第60弾といたしまして、「健康で文化的な最低限度の生活が送れない子供」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 母子家庭についての小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
母親「ある男性との間に子供を授かりましたが、その男性の暴力がひどく別れることになりました。いわゆる母子家庭となりました。私はパートで一生懸命働いています。息子はもうすぐで5歳です。」
これはある母子家庭の物語です。
パート収入は10万円で社会保険もありません。年金は免除をしています。生活苦の状態が長く続いていました。
今日も母親と5歳の息子のレンは朝食を食べていました。
母親「ごめんねレン。今日も塩おにぎり1個だけで。」
レン「別にいいよ。このおにぎり美味しいよ。」
親子は仲良く朝食を食べ、母親はパートに向かいました。
母親「行ってきます。お昼はいつもの通り冷蔵庫に入っているから。」
レン「うん。行ってらっしゃい。」
レンはいつもの通りお家でお留守番です。特に何もすることもなく母親の帰りを待っていました。
昼食には冷蔵庫に入っているおにぎりを食べました。
むしゃむしゃ。
母親の帰宅
母親「ただいま。」
レン「おかえり。」
母親「レン。お昼ご飯は食べれた?」
レン「おにぎりおいしかったよ。」
母親「それは良かったわね。」
母親は家計簿をきちんと付けています。今月の残りのお金も少なくなってきました。
レン「帰ってきてくれてありがとう。」
母親「レン。好きよ。そういえばもうすぐ6歳の誕生日ね。何か食べたいものはある?」
レン「ハンバーグ!」
母親「わかったわ。お母さん頑張るね。」
レン「やったぁ!」
誕生日
そして誕生日の日がやってきました。
レン「るんるん。」
母親「レン、ご機嫌ね。」
レン「だってハンバーグだもん。」
母親「楽しみに待っていてね。行ってきます。」
レン「行ってらっしゃい。」
母親はいつもの通りにパートに向かいました。母親はパートの仕事をいつも通りにこなし、帰宅時間になりました。
母親「お疲れ様でした。」
母親は会社の帰り道にあるスーパーへいつものように行きました。お目当てはいつも半額シールが貼られている豚ひき肉ですね。母親の残金はこの時300円でした。
母親「あれ?いつも半額シールが貼られていたのに。どうして今日は半額シールが貼られていないの?豚ひき肉が安いもので420円だなんて。」
半額シール
母親は店員に聞いてみました。
母親「すみません。今日は豚ひき肉に半額シールは貼られていないのですが。」
店員「そうですね。今日は今のところは。」
母親「そんなぁ。お願いします。半額シールを貼っていただけませんか?」
店員「少しお待ちいただければ半額シールは貼られるかもしれません。保証はできませんが。」
母親「本当ですか?待ちます。」
店員「粘って待っても貼られるかどうかはわかりませんよ。」
30分が経過し豚ひき肉はどんどん売られていきました。
母親「半額シールはまだですか?」
店員「大変申し訳ございません。売れ行き次第でシールが貼られないこともあるんです。」
母親「そ、そんなぁ。お願いします。300円しかないんです。今日は息子の誕生日でハンバーグを作ってあげたいんです。どうか半額で。」
店員「無理ですよ。お金がないなら帰ってください。」
母親「どうかできませんか?300円をお支払いします。お願いします。」
店員「無理ですよ。これ以上続けると警察を呼びますよ。」
母親は仕方なくスーパーを後にしました。
母親「レン。ごめんね。」
そして母親は帰宅しました。
ハンバーグは作れなかった
母親「ただいま。」
レン「お帰りなさい。ハンバーグ楽しみ。」
母親「ごめんなさい。楽しみにしていたハンバーグだけど、お肉が買えなくて作れなくなっちゃった。」
レン「えー。そうなの。ちぇ。」
母親「ごめんね。」
レン「別にいいよ。お金がないんでしょ。」
母親「ごめんね。今日はおにぎりにしようね。」
レン「うん。わかった。」
母親とレンは塩おにぎりで誕生日を祝いました。
母親「この生活から抜け出したい。一体どうすれば。頼れる人もいないし。」
母親は「貧乏からの脱出」というキーワードでスマホで検索をしました。するとそこには生活保護という抜け道が書かれていたのです。スマホがあれば情報に辿り着ける素晴らしい世の中になりましたね。
母親「レン。この生活、どうにかなるかも。」
レン「本当?嬉しいの?」
母親「うん。明日市役所に一緒に行こうね。」
レン「やったぁ。」
レンは母親と一緒にお出かけができることが嬉しかったのです。そして翌日、二人は市役所にやってきました。
生活保護
母親「生活保護の相談窓口はこっちね。」
担当者「よろしくお願いします。」
母親「よろしくお願いします。生活保護があると聞いてきました。」
担当者「お金がない状態でしたら生活保護の申請ができます。」
母親「生活保護の申請をしたいです。」
担当者「わかりました。残金はいくらですか?」
母親「300円ほどしかありません。」
担当者「それは大変ですね。そちらは息子さんですか?」
母親「はい。」
担当者「収入はありますか?」
母親「パートで働いています。毎月10万円ほどの収入ですね。家賃が3万円くらいなのでとても足りません。」
担当者「お子様もいるのに大変でしょう。収入や貯金を調べさせていただきます。また他に援助者がいないかも調べます。」
母親「わかりました。」
母親とレンは帰宅しました。
母親「レン、パートのお給料と生活保護から少しの支援が受けられるようになるみたい。食べれなかったハンバーグを作ってあげる。」
レン「本当!やったぁ。」
今日のあとがき
私の初心者小説の第60弾はいかがでしたでしょうか?今回は母子家庭についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】060.健康で文化的な最低限度の生活が送れない子供、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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