この記事では、初心者小説の第46弾といたしまして、「目撃者の要求」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 総理大臣の殺害についての小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
鈴木「俺は鈴木。今日は会社の帰りにすごい事件に遭遇してしまった。なんと殺人現場だ。人が人を刺している現場を目撃してしまった。しかも刺されたのは総理大臣だ。」
犯人「この世から消え失せろ。このボケやろう。死ねぇ。」
ぐさっ。
総理大臣「ぐはぁ。し、死ぬー。」
犯人に総理大臣は刺されてしまいました。それを目撃したのが鈴木です。しっかりスマホで動画を撮影していました。
鈴木「ふっふっふ。良い動画が撮れたぞ!」
奥から通行人がやってきました。
鈴木「やばい、隠れろ!」
鈴木はとっさに隠れました。
通行人「誰かが倒れている。大丈夫ですか?救急車を呼ばなければ。」
数分後、救急車が到着しました。警察も到着し、通行人が状況を聞かれていました。
そして総理大臣は病院に運ばれたのですが、残念ながら死亡したとのことです。
総理大臣の死亡は各局のニュースで取り上げられていました。
鈴木「そうか、死んだか。クックック。チャンスが巡ってきたぜ。まさか被害者は総理大臣だったとはな。」
鈴木はニュースを見て有頂天になっていました。
警察の捜査
警察は懸命に捜査をしていました。なかなか有力な情報はありません。目撃者もいないようで鈴木が撮影していた動画が有力な証拠になりそうです。
警察は証拠集めに苦戦をしていました。防犯カメラも近くにはなかったため、証拠としては提出ができません。
鈴木「クックック。そろそろいいだろう。」
鈴木は警察に電話をすることにしました。
プルルルル。
警察「はい、警察です。」
若い女性警察官が出ました。
鈴木「テレビのニュースでやっていた総理大臣の殺害の件でお電話をしました。」
警察「はい、どのようなご用件でしょうか。」
鈴木「私、その現場を目撃していました。」
警察「本当ですか?」
鈴木「はい。目の前で総理大臣が・・・」
警察「捜査にご協力をしていただきたいので署まで来てもらうことは可能ですか?」
鈴木「わかりました。」
証拠はあるのか
警察「署まで来ていただきありがとうございます。貴重なお時間をとらせてしまいました。」
鈴木「大丈夫です。」
警察「例の総理大臣の殺害事件ですが、なかなか証拠が集められておらず苦戦を強いられています。今回は鈴木さんが貴重な目撃者ということで期待に胸を膨らませております。」
鈴木「はい。」
警察「では、何を目撃したのか、教えていただけませんか?」
鈴木「人相の悪い人間が総理大臣に近づき持っていた凶器でグサッと刺しました。」
警察「貴重なお話をしていただきありがとうございます。」
鈴木「証拠もあります。」
警察「本当ですか!」
鈴木「はい。人相の悪い男が挙動不審だったので動画に撮影をしておりました。顔もしっかり撮れていますよ。」
警察「本当ですか!それはすごい。見せてもらうことは可能でしょうか。」
鈴木「ただでは無理ですね。」
目撃者の要求
警察「お金ですか?」
鈴木「総理大臣の殺害ということでプレミアム価格が適用されます。証拠が欲しければお金をお願いいたします。」
警察「一体いくら欲しいのですか?」
鈴木「まずは警察の出せる金額を教えていただけますか?」
警察は相談会議を開きました。
警官A「お金なんて支払う必要はなし。」
警官B「でもどんな証拠でも欲しいところですよね。」
警官C「証拠の内容にも寄るんじゃないですか?」
警察の相談会議は終わりました。証拠の詳しい内容を鈴木に聞くことになりました。
警察「鈴木さん。一体どんな証拠なんですか?」
鈴木「犯人が総理大臣を刃物で刺している瞬間の動画です。犯人の顔もしっかり映ってますよ。」
警察「それはすごい証拠ですね。」
警察はまた相談会議を開きました。
警官A「凄そうな証拠だな。今は証拠がなく犯人を全く絞れていないからこの証拠は欲しいな。」
警官B「100万円でいいんじゃないですか?」
警官C「100万円は高いけど、仕方ないですね。」
少ないですね
警察の相談会議も終わり鈴木に相談結果を伝えることになりました。
警察「相談をしてきたのですが100万円でどうかという結論に達しました。鈴木さんの持っている証拠を100万円で買いましょう。」
鈴木「少ないですね。100万円では売れないですね。」
警察「一体いくらなら売ってくれますか?」
鈴木「1億円でお願いいたします。」
警察「いっ、1億円!!高いですね。」
警察はさすがに1億円も払えないと思い、必死で捜査を継続していきました。一体総理大臣を殺害したのは誰なのか。
警察の面目は潰れました。犯人の手がかりは全く見つけられないのです。
そして一ヶ月が経過し・・・
警察は消耗し切っていました。連日の徹夜での捜査も虚しく、総理大臣を殺害した犯人の手がかりを掴めないでいました。
鈴木「ふっふっふ。そろそろ電話がかかってくる頃だろう。」
プルルルルー
鈴木「はい、鈴木です。」
警察「鈴木さんですか。助けてください。」
鈴木「一体どうなされましたか。」
警察「総理大臣を殺害した犯人の証拠が全く揃いません。」
鈴木「わかりました。1億円は用意できそうですか。」
警察「1億円を支払いましょう。」
警察は証拠の収集のため鈴木に1億円を支払うということで内部で合意していました。
1億円ゲット
鈴木「ふっふっふ。これは儲けものだな。偶然撮れた動画が1億円になるとは。」
警察「こちらが1億円でございます。」
鈴木「確かに!」
警察「証拠をお願いいたします。」
鈴木「こちらが証拠です。」
警察は証拠を再生してみました。
警察「すごいですね。はっきりと犯人の顔がわかります。しかも刺している瞬間もバッチリ撮れていますね。これがあれば犯人の逮捕も時間の問題でしょう。1億円の件は内密にお願いします。」
その後、犯人はすぐに逮捕されました。懲役20年に処されたようです。
鈴木「最初から1億円を払っておけばもっと早く逮捕できたのにな。俺は大金持ち。運が良かったぜ。」
鈴木はその後、贅沢な暮らしをしたそうです。
今日のあとがき
私の初心者小説の第46弾はいかがでしたでしょうか?今回は総理大臣の殺害についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】046.目撃者の要求、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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