【初心者小説】056.過労死

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この記事では、初心者小説の第56弾といたしまして、「過労死」をお送りします。

※この写真はイメージです。

どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。

  • 小説が好きな方
  • 初心者小説を読んでみたい方
  • 過労死についての小説を読んでみたい方
  • 手軽に読める小説を読んでみたい方
  • 「HCap」に興味のある方
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序章

大野「俺は大野。IT業界でプログラマーとして働いている。入社1年目で仕事はかなり忙しい。体力的に限界かもしれない。」

上司「大野!ちょっとこい!」

大野「はい。」

上司「新しいプロジェクトメンバーに加わってほしい。」

大野「今の仕事はどうすれば。」

上司「もちろん継続だ。両立をお願いしたい。」

大野「わかりました。やってみます。」

上司「頼む!期待しているぞ。」

大野「はい!」

大野は新しいプロジェクトに参加をしてからさらに忙しくなり、地獄のような毎日になりました。

仕事は定時までに終わることはなく次々にやってきます。毎日終電で日付が変わった頃に自宅に着きます。通勤時間は片道90分。

そして睡眠時間は1日3時間という過酷な日々が続きました。寝不足で仕事に集中もできなくなっていきました。

カックーン。

大野「うわぁ。びっくりしたぁ。」

大野は寝不足で仕事中に睡魔に襲われました。

先輩「おい大野。集中集中だぞ。」

大野「はい。」

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過酷な仕事

さらに忙しくなっていった大野は限界に近くなっていました。毎日終電で帰宅するのは当たり前。そしていつまでも終わらない仕事に追われて休日出勤もしました。そして緊急時には徹夜も経験しました。

大野「ぐぬぬぅ。意識が飛びそうだ。」

1ヶ月の時間外労働時間は150時間を超えました。ブラック企業なので残業代は20時間分までしか支払われませんでした。

カックーン。

大野は度々意識が飛びそうになりました。仕事の忙しさのため十分に眠れず、疲労がピークに近い状態です。

上司「おい、大野。新しいプロジェクトの成果物はどうした?」

大野「なかなか進めることができず、まだできていません。」

上司「頑張れよ。頼りにしている。」

大野「はい。」

大野は睡魔のせいで仕事に集中できず成果物を完成させることができずにいました。

上司「大野!お疲れのようだな。成果物は焦らず完成できれば良いからな。仕方がなければ残業や休日出勤をしても良いぞ。残業代も20時間分までは支払おう。」

大野「はい。」

意識朦朧

大野は意識が飛びそうになるのを堪えて仕事を続けました。

先輩「大野!集中集中だぞ。」

大野「わ、わかりました。」

大野は休みがなく働き続けました。仕事は次から次へと降ってきます。そして1ヶ月間、1日の休みもなく働き続けました。睡眠時間もほとんど取れていません。会社に泊まる日も多かったです。

大野はついに意識が朦朧としてきました。

大野「くっ。だ、だめだ。仕事、仕事。」

先輩「大野、どうした。集中だぞ。」

ドーン。

大野はついに机に眠るように倒れ込みました。

先輩「大野!大丈夫か。仕事で疲れてダウンしたんだな。」

先輩や周りの社員は大野のことは気に留めませんでした。

過労死

24時間後。

先輩「大野!さすがに寝すぎだぞ。おい!・・・げっ!」

先輩は大野が死んでいることに気がついたのです。

先輩「大野が死んでいます。」

上司「何っ!救急車だ。」

ピーポー

大野は救急車で緊急搬送され手当が施されたが・・・

医師「残念ながら。お亡くなりに。」

上司「わかりました。」

上司は緊急連絡先に電話をしました。

大野の母親「そ、そんな。一生懸命頑張っていたのに。」

上司「仕事中に急に倒れました。残念です。遺品をお母様の方へ郵送させていただきます。」

大野の母親「わかりました。」

母親は送られてきた遺品を見ていました。すると決定的な激務だった証拠が出てきたのです。

それは大野が残業の記録を付けていたノートでした。

大野の母親「なんという仕事の忙しさ。この証拠を元に死因を特定するしかない。」

死因

大野の母親は弁護士に依頼をしました。

弁護士「わかりました。死因を特定しましょう。」

大野は司法解剖され死因は働きすぎの過労死であると認定されたのです。

大野の母親は会社を訴えました。

弁護士「必ず勝ちましょう!」

そして裁判が始まりました。

弁護士「大野さんは亡くなりました。働かせすぎです。ほとんど睡眠時間も確保できていなかったとのことです。毎日終電帰り。休日出勤や徹夜もありました。息子さんを亡くしたお母様は悲しんでおられます。S社に慰謝料として1億円を請求いたします。」

上司「1億!そんなバカな。体調管理くらい自分でやらないとダメだな。」

弁護士「過労死をするほど働かせる方が悪いのです。就業時間は1日8時間と決められています。残業代も満足に支払っていなかったようですね。」

上司「チッ。バレていたか。とにかく過労死であったとしても働いていたのは大野の仕事ぶりのせいです。1億なんていう法外なお金は支払えません。他の従業員は上手にやっていますよ。」

大野の母親「ひどい。反省はしていないんですね。」

上司「勝手に死んでこっちが迷惑ですよ。仕事を教えてきたことが無駄になりました。」

裁判は進み判決の時がやってきました。

裁判官「判決を言い渡す。S社は大野氏の疲れ、仕事の多さを把握していたにも関わらず仕事を変わらずに与えていたことは大変に遺憾です。過失があったと認められます。よってS社は慰謝料を3,000万円支払うこと。」

弁護士「当然です。」

上司「がっくし。」

企業側は大野の母親に3,000万円を支払いました。

大野の母親「これで息子も報われるような気がします。」

仕事のし過ぎは良くありません。ブラック企業に勤めている方は要注意です。

今日のあとがき

私の初心者小説の第56弾はいかがでしたでしょうか?今回は過労死についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!

以上、【初心者小説】056.過労死、という話題でした。

体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。

初心者小説
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この記事を書いた人

HCap(エイチキャップ、ハンディキャップ)を運営しているedogonと申します。
統合失調症を患い3年間入院をしていました。現在は退院し、精神障害者向けグループホームに入居しました。障害年金2級を受給しています。生活費4万、借金返済2万で節約生活を実践!統合失調症やグループホームについての体験談をブログやYouTube、ツイッターで情報発信しています。就職せずに起業をします!!

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