この記事では、初心者小説の第20弾といたしまして、「心霊スポット」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 心霊スポットに関する小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
マネヒコは大学生。今日は同じ大学の友人と3人で休日にドライブをしていました。仲の良いいつもつるんでいるお決まりの3人でした。
A君「さっきのとんかつは美味しかったな。」
B君「肉が柔らかくて最高だったな。」
マネヒコ「1,000円もしたんだから当然だろ。はっはっは。」
3人はたわいもない会話を楽しんでいました。時間は23時をまわっていました。
マネヒコ「この前、雑誌で読んだんだけど、ここの近くに怨霊がいるという謎の心霊スポットがあってさ、面白そうなのよ。行ってみないか?」
A君「いいね。」
B君「怖くないか?呪われたりして。でも楽しそう。」
マネヒコ「じゃあ行ってみるか!」3人はこうして心霊スポットに行くことになったのです。
心霊スポット
マネヒコ「ここが雑誌で紹介されていた心霊スポットか。」
A君「なかなか不気味なところだな。」
3人が車を止めると、目の前には洞窟がありました。暗くて街灯はなく、心霊スポットと呼ばれている理由が3人には理解できました。
B君「おい、進んでみようぜ。」
マネヒコ「暗くて進みたくてもなかなか進めないな。足元に気を付けろ。」
A君「何か怨霊らしきものはいるか?」
マネヒコ「ゾッとするような感覚はあるけど、目には見えないな。」
B君「写真を撮ってみようぜ。」
A君「怨霊が映ったりして。」
パシャパシャ。3人は写真を何枚か撮ってみました。そこには特に怨霊らしきものは写っていませんでした。
マネヒコ「怨霊なんて本当にいるのか?何もないぞ。」
A君「ガセネタじゃねぇのか?」
マネヒコ「痛っ!」
ズドーン!
B君「どうした?」
マネヒコ「何かにぶつかって何かが倒れたみたいだ。」
A君「何を倒したんだ?スマホで明かりをつけてみようぜ。」
3人がスマホで明かりをつけてみるとそこにはお地蔵様が倒れていました。
マネヒコ「お地蔵様を倒したのか。びっくりさせるなよ。これ以上先に行っても何もないな、引き返すか。」
B君「そうだな。引き返すか。」
3人は洞窟を引き返し、外に出てきました。マネヒコ「まあまあ面白かったな。怨霊なんていないじゃないか。もう遅いし帰るとするか。」
迷子の女の子
3人は車に乗り帰ることにしました。その帰り道のこと。
マネヒコ「おい、女の子がいるぞ。迷子か?乗せてやろうぜ。」
A君「もう深夜1時だぞ。こんな時間に女の子が一人で道端に立っているなんておかしくないか?」
3人は車を停め、女の子を車に乗せてあげました。
マネヒコ「家がどこか分からないから交番まで連れて行ってあげるよ。」
女の子は黙っていて喋りません。
B君「無口な子供だな。」
ザーザー。
A君「なんか音楽に雑音が入って聞き取りづらいな。」マネヒコ「そうだな。CDが傷ついているのかもな。入れ替えるか。」
女の子の正体
???「倒したな!」
マネヒコ「何か言ったか?」
A君「いや何も。」
B君「何も言ってないぞ!」
マネヒコ「なんか鳥肌が立ってきた。早めに帰ろうぜ。」
???「お前が倒したのか!」
マネヒコ「冗談きついぜ。お地蔵様を倒したのは事実だけどさ。」
A君「誰も何も言ってないぞ。」
B君「そこの女の子が何かマネヒコに言ったんじゃねえのか?」
???「死ね!」
マネヒコ「今、死ねって言った?少しひどくないか?」
A君「だから誰も何も言ってないって。」
マネヒコ「さっきからなんだ?女の子が言っているのか?」
???「死ねー!」
マネヒコは恐怖を覚えました。何度も「死ね」と言われている状況で、おそらく女の子が自分に向かって言っていること、そしてその声はA君にもB君にも聞こえていない。つまり女の子の声は自分にしか聞こえていないことを悟りました。
マネヒコは今までに経験がないくらいの量の冷や汗をかいています。そして体が震え始めました。
マネヒコ「お、脅かすなよ。君も趣味が悪いな。」
???「なぜ起こさなかった?」
マネヒコは恐る恐る振り返り女の子を見てみようと思いました。
震える体になんとか言うことをきかせ、振り返ってみました。
女の子を見てみると、なんとそこにはキツネの格好をした化け物が座っていたのです。
お地蔵様に宿っていたキツネの怨霊が化け物の格好をしてついてきたのでしょう。威圧感があり、長い舌をだし、こちらを睨みつけています。
正面衝突
得体の知れないキツネの化け物を目にした瞬間、マネヒコは金縛り発作を起こしました。恐怖のあまり体が動かなくなったのです。
A君「おい何やってんだマネヒコ!前を向けよ、危ねぇぞ!」
キツネの化け物「お前か、我を倒したのは!お前かぁ。」
マネヒコは恐怖に怯えて何もできずにいました。
B君「おい対向車線にはみ出したぞ!トラックが来てるぞ!」
なんと車は対向車線にはみ出し、前方からはトラックがすぐそこまでやってきていました。
A君「ハンドルを貸せ。俺が運転する。・・・あれ、ハンドルが動かねぇ。どうなっているんだこの車は。」
ププー。
トラックの大きなクラクションが鳴り響きました。
ドッカーン!
次の瞬間、目を疑うような光景が広がっていました。マネヒコたちが乗っていた車とトラックが正面衝突をしたのです。車の運転席は潰れていました。
キツネの化け物「お前かぁ。お前が倒したのか!」
マネヒコ「うわぁ!!」
・・・
ふと気づくとマネヒコはお布団の中にいました。汗でびしょびしょになっています。マネヒコは金縛りを体感し、同時に悪夢を見ていたようです。
マネヒコ「マジで焦ったぜ。夢で良かった。あんな悪夢を見るなんて運が悪かったな。」
母親「マネヒコ。昨日はお墓参りに行ってきたの?昨日はお盆だったでしょ。」マネヒコ「そうだった。昨日はお墓参りに行く予定だったけど、急遽予定が入ってしまって行けなかったんだった。まさかそれが悪夢の原因だったのか?今日は休みだし、お墓参りにでも行ってくるか。」
今日のあとがき
私の初心者小説の第20弾はいかがでしたでしょうか?今回は心霊スポットについての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】020.心霊スポット、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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