この記事では、初心者小説の第63弾といたしまして、「仕事で拷問をする上司」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 仕事に関する小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
木下「俺は木下。サラリーマンです。今日は大事なプレゼンの日。しっかり準備をして臨みました。」
しかし。
木下「しまったー。資料を忘れてしまった。大事なお客さんへのプレゼンなのに。」
木下は冷や汗をたっぷりかきました。プレゼンが終わり上司に呼び出されました。
上司「何をしたと思っている!お前のせいでプレゼンは大失敗。会社に大損害を与えたんだぞ。」
木下「すみません。」
上司「これから覚悟しておけ。」
木下「はい。」
木下は自分の席に戻り、反省をしました。
木下「俺はなんてダメなんだ。」
そして上司は怒りました。
上司「あの野郎のせいで俺が注意を受ける羽目になった。許さんぞー。できない奴にはコピーをさせてやる。」
コピー地獄
上司「おい木下!こっちに来い。」
木下「はい。」
上司「このUSBメモリの中に資料が入っている。1人当たり70枚で100人分の印刷をしてくれ。」
木下「そ、そんなにですか。」
上司「時間は掛かっても構わん。」
木下はコピー作業に取り掛かりました。
木下「この作業は2時間くらいかかるかもしれないぞ。大変だ。」
上司が木下に近づいて来て一言。
上司「まだコピーは終わらないのか!しっかりやってくれよ。」
木下「はい。」
木下は一生懸命にコピーをしました。
木下「プレゼンで失敗をしたからコピーをさせられているんだ。俺はなんてダメなやつなんだ。」
そして2時間後。
木下「コピーが終わりました。」
上司「おお、よくやってくれた。しかしその資料は不要になった。全てシュレッダーにかけてもらえるか?貴重資料だからそのまま破棄することもできないのだよ。よろしく。」
木下「わかりました。」
木下はせっかくコピーをした資料をシュレッダーにかけることになったのです。
シュレッダー地獄
木下「これだけの量をシュレッダーか。きついな。」
ジジジー
2時間かけてコピーした大量の資料をシュレッダーにかけるのはかなりの重労働でした。
木下「今日は残業になりそうだな。」
上司「定時だぞ。まだシュレッダーは終わらないのか!今日中にやっておけよ。もちろんサービス残業でな。」
木下「はい。」
木下はサービス残業をする羽目になったのです。
木下「帰りたい。でも終わらせないと。」
ジジジー
一方、帰宅した上司は。
上司「かーっかっかっかー。木下のやろう、今頃シュレッダーと格闘をしているな。俺はビールで乾杯だぜ。プレゼンで失敗するのが悪いんだ。もっと大変な思いをさせてやるぞ。フハハー。」
そして深夜の2時を過ぎた頃。
木下「やっと終わった。ふぅ。帰って寝よう。」
木下は帰宅し2時間くらい眠れたようです。
穴掘り命令
2時間しか眠れず寝不足状態でしたが木下は会社へ出社しました。
上司「昨日はコピーにシュレッダーに良くやってくれた。それでだ、木下には土木作業現場に行き土木工事を手伝って来て欲しい。期間は3ヶ月間だ。どうだ?」
木下はコピーをさせられるくらいなら土木も良いかなと思いました。気分転換にもなりそうだと感じたようです。
木下「やってみます。」
そして木下は初めて土木の現場にやって来ました。
リーダー「お前が木下か。聞いているぞ。よしお前はここの半径3mのところに穴を掘れ。わかったか!」
木下「はい、わかりました。」
リーダーは上司からの命令で木下に穴を掘るように命じました。
リーダー「クーックックック。すぐに根を上げるぞ。見ものだな。」
木下「よっこらしょっと。結構きつい仕事だな。プレゼンで失敗してこんな穴掘りをさせられているけどすぐに元の部署に戻してもらえるだろう。」
木下が穴掘りを始めて3時間が経過しました。
リーダー「木下!なかなか掘れてきたな。頑張れよ。重要な仕事だ!」
木下「はい!」
そしてさらに2時間が経過しました。
木下「ゼェゼェ。流石に疲れてきた。良い運動になっていいけど。」
リーダー「おい木下!大変だ。穴が不要になった。せっかく掘ってくれたが穴を埋めてくれるか。」
木下「そうなんですか。はい。仕方がないですね。わかりました。」
いつも同じ
木下はリーダーの指示通り、せっかく掘った穴を埋めました。埋めることに3時間ほどかかりました。穴を掘り穴を埋めるだけで1日が過ぎてしまいましたね。
そして翌日。
リーダー「また穴を掘ってくれないか?」
木下「穴は必要なんですよね。」
リーダー「もちろんだ。」
木下は今度こそ必要な穴なのだと思って穴を掘りました。
リーダー「穴を埋めてくれないか?」
木下「またですか。」
リーダー「そうだ、やれ!」
威圧的なリーダーの指示を聞き、木下は穴を埋めました。
木下の心はどんどん疲れていきました。肉体的な疲れよりも精神的な疲れの方が大きいようです。無駄な穴を掘り、埋める作業は苦痛でしかなかったのです。
1週間が経ちました。木下は相変わらず穴を掘って埋める作業をしていました。
木下「くっ。もうだめだ。俺は無力。何もできない男よ。」
リーダー「木下ぁ。何をしている。しっかり働けー。お前は奴隷よ。クーックック。」
木下はその後、精神科を受診しうつ病と診断されたようです。ブラック労働からはしっかり逃げることが重要です。無理をしたら精神が崩壊する事態となりえますからね。
今日のあとがき
私の初心者小説の第63弾はいかがでしたでしょうか?今回は仕事についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】063.仕事で拷問をする上司、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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