この記事では、初心者小説の第35弾といたしまして、「もしホイホイが使えたら」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 魔法に関する小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
古の魔法「ホイホイ」。その存在はベールに包まれていたが・・・
母親「地下倉庫を大掃除するわよ。」
真希「はーい。」
母親「5年ぶりかしら。」
サッサッサ。
真希「これは何かしら。巻物?」
母親「面白いものを見つけたわね。家宝かしら。」
早速真希は巻物を読んでみました。
真希「ふむふむなるほど。ホイホイという魔法について書かれているわね。ホイホイを使うと瞬く間に怪我を回復することができるらしいわ。」
ちゃらららーん!
真希はホイホイを覚えました。
真希「馬鹿馬鹿しいわ。こんなんで魔法なんか覚えられるわけないじゃない。」
真希はホイホイのことを信じていませんでした。
ホイホイを試しに
母親「きゃー。」
真希「どうしたのお母さん。」
母親「包丁で指を切ってしまったわ。痛〜い。」
真希「大丈夫?」
真希は試しにホイホイを使ってみました。
真希「ホイホイ!」
母親「そんなんで治るわけないでしょう。」
するとどうしたことか、母親の包丁でできた傷がみるみる回復していきました。
母親「すごい!あなた天才よ。」
真希「本当にすごいわね。まさかホイホイを本当に覚えてしまうなんて。」
それでも半信半疑の真希は家族、友達、親戚の人たちにホイホイを繰り返し使っていきました。
真希「これで確証が持てたわ。私はホイホイを覚えたんだ!」
開業
真希は自分が希少価値のある人物だと確信を持てました。
「どんな怪我でも治せる僧侶の館」
なんともチャーミングな名前でしょうか。真希は怪我からの回復を専門にしたお店を開業することにしたのです。
ホームページを作り、SNSを活用しました。胡散臭いというイメージを持たれましたが初めてのお客さんが来店に来ました。
お客さん「本当にどんな怪我でも治せるんですか?」
真希「大丈夫です。今まで何度も実験を繰り返してきましたから。今回はどのような怪我をされたんですか?」
お客さん「うちの子供が転んでしまって足を擦りむいたんです。すぐに治せないかなと思いまして。」
真希「すぐに治してみましょう。治療費は2,000円ですがよろしいですか?」
お客さん「わかりました。お願いします。」
真希「ホイホイ!」
真希はホイホイを唱えました。するとどうでしょう。お客さんの子供の足の傷がみるみる治っていきました。
お客さん「す、すごい!一瞬で治った!ありがとうございます。」
口コミ
お客さん「家族や親戚にも怪我をしている人はいないか確認してみます。」
真希「ありがとうございました。」
最初の1ヶ月くらいはお客さんは来たり来なかったりでしたが、少しづつ増えていきました。そしてSNSでお店の利用客のツイートが拡散されたのをきっかけにして予約が殺到しました。
男性「仕事中に足場から転落して足を捻挫した。治して欲しい。」
女性「料理中に包丁で指を切ってしまったわ。治して欲しい」
予約は1ヶ月先まで埋め尽くされました。
「どんな怪我でも治せる僧侶の館」は人気が出て、真希はたくさんの人々の怪我を治していきました。
真希「こんなに忙しくなるなんて思ってもいなかったわ。」
そしてSNSでは癌や病気も治せるのではないかという噂も出始めました。SNSでの盛り上がりからテレビ局から連絡がありました。
局員「特集を撮りたいのですが。癌が本当に治るのか。僧侶 vs 癌を特集したいです。」
真希「わかりました。やってみましょう。」
僧侶 vs 癌
患者「いたたたたっ。」
局員「こちらは末期癌の患者さんです。膵臓がんで全身に転移して余命は1ヶ月です。」
患者「お願いします。治してください。」
真希「やってみましょう。ホイホイッ!!」
真希はホイホイを唱えました。
患者の患部に優しい光が輝きました。
ポワーン。
5分後。
真希「まだ痛みますか?」
患者「まだ痛みますが、さっきよりもだいぶ楽になったように感じます。」
真希はしばらくホイホイを使い続けました。
さらに5分後。
真希「10分経ちますがいかがですか?」
患者「かなり楽になりました。」
局員「そろそろ真希さんも疲れるでしょうからこのくらいにして、癌がどうなったのか検査をしてもらいましょう。」
患者は精密検査を受け、癌がどうなったのかをチェックしてもらいました。
医師「検査の結果ですが信じられませんが昨日の検査の時の結果に比べて癌が小さくなっていました。奇跡的な癌の縮小です。もしかしたらホイホイの回復力のおかげかもしれません。」
局員「な、なんということでしょうか。ホイホイ恐るべし。すごい治癒力です。癌が治せるのです。」
真希「完全に治せるのかは今後検証する余地はありそうですね。」
局員「ホイホイについて、我々に独占取材の権利を与えてはいただけないでしょうか。お客さんが全国から殺到することになると思いますよ。」
真希「わかりました。取材よろしくお願いします。」
こうしてテレビの力によって真希は有名人になり、全国から患者さんが殺到するようになりました。
真希はホイホイをなぜ自分が使えるようになったのか不思議でした。でも考えていても何も答えは出ないので、目の前の患者さんの怪我を治癒させることに専念しました。患者さんの笑顔を見ると真希は心がスッと救われる気がしました。
今日のあとがき
私の初心者小説の第35弾はいかがでしたでしょうか?今回は魔法についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】035.もしホイホイが使えたら、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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