この記事では、初心者小説の第51弾といたしまして、「冤罪で20年間服役した男」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 冤罪についての小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
稲田「俺は稲田。サラリーマンとして働いている。今日は休日なのでパチンコでストレスの発散をした帰り道を歩いている。誰だ!」
サッサッサ
見知らぬ男が稲田の前を猛ダッシュで通り過ぎて行きました。
稲田「一体何事だ?まあいいか。明日は仕事だし早く帰って寝るか。」
翌日、稲田は会社で仕事をこなして自宅に帰ってきました。
コンコン。
警官「警察です。あなたに殺人の容疑が掛かっています。」
稲田「そ、そんな。殺人なんてやっていません。」
警官「署で詳しいお話を聞きましょう。」
稲田「わかりました。」
警察署に行った稲田の取り調べが始まりました。
取り調べ
警官「お前がやったんだろ?」
稲田「やっていません。」
警官「シラを切るつもりか。お前が防犯カメラに映っていたんだぞ。」
稲田「パチンコの帰り道ですよ。」
警官「嘘をつけ。吐け。吐くんだ。」
稲田「やめてください。」
警官は稲田の髪の毛を引っ張りました。
稲田「痛い!」
警官「これでもか!」
警官は稲田にビンタを喰らわしました。
稲田「ぐはぁ。」
警官「まだまだぁ。」
バシーン、バシーン
稲田「た、助けてくれー。」
警官「まだ言わないか。お前は殺人犯だ。生きていても仕方がないんだぞ。」
稲田「俺じゃない。」
警官「証拠を出せ。やってないという証拠をな。」
バシーン、バシーン
稲田「ぐはっ。証拠はない!」
警官「ふははははー。お前がやったのだ。観念しろ。今頃、仲間が証拠を集めているぞ。」
そして裁判が始まりました。
裁判
稲田「私はやっていません。信じてください。」
裁判官「警察が証拠を集めてくれました。防犯カメラ映像が決定的な証拠になるでしょう。判決は後日言い渡します。」
稲田は判決が出るまでの間、留置場で過ごすことになります。
留置場の食事は冷たく質素なものでした。
警官「冷たい飯はうまいか?カッカッカ。お前にはちょうど良いかもな。」
稲田「俺はやっていない。」
警官「お前が殺したんだよ。まあせいぜい反省をすることだな。」
そして判決の日がやってきました。
裁判官「防犯カメラの映像から殺人を断定できたことは賞賛に値する。警察諸君には敬意を払います。それでは判決を言い渡す。稲田には懲役20年の実刑判決を執行する。連れて行け。」
警官「ははっ。こっちに来い。」
稲田はなんと無実なのに連れていかれました。
帰りの護送車の中では。
警官「やっぱりお前だったか。これから長い長い刑務所生活が始まるぞ。覚悟しておけ。」
バシン
警官は稲田の頭を叩きました。
刑務所生活
稲田は刑務所に入所しました。きついきつい刑務所生活の始まりです。そして工場に配属され強制労働をさせられることになりました。時給は5円です。
刑務官「何をサボっている。」
バシン
刑務官は稲田の頭を叩きました。
稲田「サボっていません。」
刑務官「お前、生意気だな。サボったからバケツを持って立っていろ。」
稲田「くっ。俺は無実だ・・・」
刑務官「ん?何か言ったか?許さん。」
バシン
稲田「ぐはぁ。」
刑務官は稲田に平手打ちをしました。
稲田は刑務所になぜ入れられたのか理解できていませんでした。そして厳しくて過酷な刑務所生活が20年続きました。
稲田「長かった。明日で無事に出所だ。」
刑務官「ケッ!ついに出所か。お前みたいなやつはきっとまた戻ってくる。覚えておけ。」
そして無事に出所を果たしました。
弁護士「お疲れ様でした。あれから色々調べておりましたが、どうやら真犯人を見つけられそうです。」
稲田「本当ですか!」
真犯人
弁護士「防犯カメラに稲田さんが映っていましたが、別の防犯カメラに稲田さんの脇を通り過ぎる真犯人を見つけました。この男が怪しいのです。」
稲田「真犯人を見つけてください。」
弁護士「全力を尽くします。」
弁護士が防犯カメラの解析を進めていくと真犯人が浮上し、警察に捜査を依頼することになりました。
警察「なるほど。わかりました。捜査しましょう。」
警察は防犯カメラ映像を元に犯人を特定し、逮捕しました。
稲田「本当ですか?」
弁護士「はい。真犯人が逮捕されました。」
稲田「それは良かったです。」
弁護士「それで警察の方が稲田さんとお話がしたいとおっしゃっております。会っていただけますか?」
稲田「わかりました。」
警察官が10人ほど稲田の家までやってきました。
警察官「大変申し訳ございませんでした。稲田さんについては冤罪だったと判明いたしました。」
稲田「そうですか。」
警察官「これはお詫びの印です。」
警察官は菓子折りと現金100万円を持ってきていたのです。
稲田「チッ。これだけか!警察は大罪を犯した。これは受け取らず弁護士から連絡が行くでしょう。お引き取りを。」
冤罪の報い
稲田は裁判を起こしました。
弁護士「稲田さんが冤罪で20年も刑務所に服役させられたのは遺憾です。許されざる行為。検事、警察に慰謝料1億円を請求いたします。」
その後、順調に裁判が進んでいきました。そして判決の日がやってきました。
裁判官「判決を言い渡す。検察、警察は稲田に対し、1億円の支払いをすることを命じる。
なんと稲田の言い分は見事に通ったのです。それもそのはず20年も無実で捕まって刑務所にいたわけですから。
稲田「クックック。これで俺様は大金持ちだ。」と稲田は心の中でつぶやきました。
弁護士「稲田さん、おめでとうございます。成果報酬ですが10%の1,000万円ですね。」
稲田「わかりました。」
稲田はその後、悠々自適な生活を送ったそうです。
今日のあとがき
私の初心者小説の第51弾はいかがでしたでしょうか?今回は冤罪についての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】051.冤罪で20年間服役した男、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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