この記事では、初心者小説「AI屋台シリーズ」の第1弾といたしまして、「人気者ハット」をお送りします。
※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- 最先端技術のAIについての小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
山田「俺は山田。高校卒でコンビニでアルバイトをして生活をしている。内気でなかなか自分の感情を表に出すのが苦手なタイプだ。そんな俺がなんとなくYouTubeを始めてみた。動画は30本ほど投稿してきたが、全く再生はされずチャンネル登録者数も100人未満だ。ゴニョゴニョ何を言っているのかもわからない俺の動画は見向きもされない。」
今日もコンビニバイトをしてその帰り道。
山田「AI屋台?こんな屋台がこんな人気のないところに出ているなんて珍しいな。」
店主「いらっしゃいませ。私は店主のエドゴンと申します。AI屋台、その名の通りAIを駆使した屋台でございます。困っている人がいるところにこの屋台はやってきます。それもAIのおかげ。どうです?あなたの体をAIスキャンすれば今のあなたに必要なアイテムが作られます。」
山田「高いのか?」
エドゴン「AIスキャンは無料でございます。作られたアイテムは内容によって値段が変わります。でも購入するかしないかは自由に選ぶことができます。」
山田「じゃあ、お願いしようかな。」
エドゴン「わかりました。それではAIスキャンの開始です。」
びろろろろーん!!
わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。
エドゴン「AIスキャンの終了です。」
山田「早かったな。どうなったんだ?」
エドゴン「おお、これは!人気者ハットというアイテムでございます!」
山田「どうやって使うんだ?」
エドゴン「それは実際に使ってみて体感をしてください。」
山田「いくらだ?」
エドゴン「1,000円でございます。」
山田「1,000円くらいならいいか。買うよ。」
エドゴン「お買い上げありがとうございます!」
人気者ハットをかぶって撮影
山田「なんかインチキくさいな。あのAI屋台。何がAIスキャンだ。そんなことで俺の悩みがわかるわけないだろ。まあせっかく買ったんだから1回くらいは使ってみるか。人気者ハットというくらいだからこれをかぶってYouTubeを撮影すればいいんだな。」
山田は人気者ハットをかぶってYouTubeの撮影をしてみた。そうしたら「いいね」や「コメント」の数がいつもの10倍くらいに跳ね上がった。
山田「これはすごい!マジかよ。もう1回撮影してみるか。」
そうしたらまた「いいね」や「コメント」の数がいつもの10倍くらいになっていた。
山田「これはすごい。この人気者ハットは、かぶってYouTubeを撮影すると視聴者からの反応が増える魔法の帽子だったんだ。」
山田は有頂天になり、それからも人気者ハットをかぶって撮影を繰り返しました。視聴者からの反応もあり以前よりもYouTubeの撮影が楽しくなっていました。そしてチャンネル登録者数も1,000人を超え、YouTubeの収益化もできるようになりました。
山田「これはすごいぞ!コンビニバイトだけでは生活が苦しかったからな。YouTubeで収益が入れば生活が少しは楽になるな。」
そして山田は1ヶ月間の収益をチェックしました。
山田「YouTubeの1ヶ月間の収益が5,000円か。これはすごいな!山田はそれからもバイトの合間をぬって定期的に動画をアップしていきました。」
高額アイテム
バイト帰りの夜道。俺の目の前にAI屋台が出現した。
山田「またAI屋台が現れるとはびっくりした。念の為、入ってみるか。」
エドゴン「いらっしゃいませ。」
山田「よう、エドゴンさん。また来たよ。すごいよ人気者ハット。YouTubeのチャンネル登録者数が1,000人を超えたよ。」
エドゴン「それは良かったですね。」
山田「またAIスキャンをしてくれるのかい?」
エドゴン「それはお客様の自由でございます。」
山田「じゃあお願いするよ。」
山田はAIスキャンをすることにした。
びろろろろーん!!
エドゴン「AIスキャンの終了です。これは、人気者ハットMAXでございます。」
山田「人気者ハットMAXだって?わかってるよ、使ってみないと効果はわからないんだろ。買うよ。いくらだい?」
エドゴン「10万円でございます。」
山田「かなり高いな。でも効果は絶大に違いない。買うよ。」
山田はほとんどの全財産を人気者ハットMAXに当てた。
エドゴン「お買い上げありがとうございます!」
早速、山田は人気者ハットMAXをかぶってYouTubeの撮影をしてみることにした。
効果は絶大
山田「これはすごいぞ。いいねやコメントが100件も来ている。人気者ハットMAXとは人気者ハット以上にYouTubeの反応がたくさんくるようになるアイテムだったんだ!」
山田の動画は質自体は大したことがなかったのだが、どういうことか人気が出ていった。
そして動画の配信を繰り返して行く内、ついにチャンネル登録者数が10,000人を超えた。
そしてテレビ局が山田に目をつけ、テレビ出演をオファーするようになった。山田はテレビ出演でも人気者ハットMAXをかぶっていた。そのおかげで人気が人気を呼び山田は有名人の仲間入りを果たすことになった。
マネージャー「山田さん、すごい人気です。YouTubeのチャンネル登録者数も50万人を突破しました。」
山田「おおそうか。それはすごいな!」
マネージャー「今日は断崖絶壁でのCM撮影です。」
そして山田たちは断崖絶壁にやってきた。
山田「すごく高いな。」
ひゅー
山田「やばっ!」
山田が被っていた人気者ハットMAXが風で飛ばされたのだ。
マネージャー「山田さん、危ないです。危険ですよ。帽子なんかまた新しいものを買えばいいじゃないですか。」
山田は崖から身を乗り出したが帽子は見つけられなかった。気を取り直しCM撮影は順調に終了した。
山田「人気者ハットMAXがなくなった。やばいな。でもここまで有名になったんだから、きっと大丈夫だろう。」
転落
山田はAI屋台を探したが見つけられなかった。仕方がなく新しい帽子を衣料品店で新調し新たな動画撮影をした。
その新しい動画のコメント欄には驚きのコメントがたくさん書かれていた。
Aさん「つまらねぇ。」
Bさん「何でこんな奴のチャンネルに登録者が50万人もいるんだ?おかしくねぇか?」
Cさん「こんなにつまらなかったっけ?チャンネル登録解除します。」
Dさん「クソ動画あげてんじゃねぇぞ。」
Eさん「この人死んだ方がいいね。」
大炎上し、そしてチャンネル登録者数があっという間に減っていった。
マネージャー「この前に撮影してテレビで流れているCMですが、クレームが殺到しているそうです。売れ行きが低迷し大損害だそうです。被害額の弁済を求められています。」
山田「そんな。俺は人気者ハットがなければただの一般人だったのか。でも一時的にではあるけどいい夢見たな。」
山田に被害額の弁済ができるはずがなく裁判となった。山田は今回の経験を活かし、次は人気者ハットの力を借りずに自分の努力で人気者になることを誓ったのだった。
今日のあとがき
私の初心者小説のAI屋台シリーズの第1弾はいかがでしたでしょうか?今回はYouTuberについての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】AI屋台 第1話「人気者ハット」、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
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