この記事では、初心者小説の第47弾といたしまして、「パニック発作」をお送りします。

※この写真はイメージです。
どうもです、「HCap」を執筆しているエドゴンです。
この記事は下記のような方に向けて書いてます。
- 小説が好きな方
- 初心者小説を読んでみたい方
- パニックに関する小説を読んでみたい方
- 手軽に読める小説を読んでみたい方
- 「HCap」に興味のある方
序章
みゆき「私はみゆき。現在は働いていなくて家に引きこもっています。親のスネをかじって生活をしています。私は生きていても仕方がないと考えるようになり、うつ病を発症しました。」
みゆきは自分をダメ人間であると思い始めていました。危険な状態ですね。妹の幸子はバリバリ公務員として働いています。
父親「みゆき、お前は何をやっているんだ?幸子は立派じゃないか。家に引きこもっていても何も状況は変わらんよ。」
母親「まあまあ、みゆきにはみゆきのペースというものがあるのよ。」
父親「でもなぁ、このままではらちが明かないぞ。」
みゆきは親の期待を裏切り、そこに引け目を感じていました。
父親「みゆきも幸子みたいに公務員になってくれたら安心なんだけどな。聞いてるか、みゆき。」
みゆき「やめて。何もかもが嫌。どうせ幸子とは出来が違うのよ。」
父親
父親「どうだ。みゆきも公務員に向けて頑張ってみないか。」
みゆき「私は勉強ができないから無理よ。」
父親「そんなのやってみないとわからないじゃないか。幸子はトントンと公務員になれたぞ。」
みゆき「幸子は頭がいいから。」
父親「お前にも同じ血が流れているんだ。大丈夫だよ。」
みゆき「無理よ。どうせ私は何もできない。」
みゆきは落胆しました。妹と比べられ、自信喪失です。うつ病の症状も悪化をしていきました。
パニック発作
父親「みゆき、お前も幸子みたいになったらうつ病もきっと良くなるぞ。」
みゆき「うるさい。」
父親「親に向かってうるさいとはなんだ。」
みゆき「うるさい。」
みゆきは我慢の限界に達しました。
みゆき「何が幸子よ。うざい、うざい。きゃー。」
みゆきは突然取り乱しました。そして包丁を手に持ちました。
母親「何やっているの!みゆき!」
父親「何を馬鹿なことを。やめるんだ!幸子はこんなことはしないぞ。」
みゆき「きゃー。」
みゆきは父親に向かって包丁を振りかざしました。父親は咄嗟にかわし、みゆきの腕を掴みました。
父親「さあ離すんだ。」
キーン
みゆきは包丁から手を離し、床に包丁が落ちました。
父親「落ち着け。」
みゆき「きゃー。」
ドーンドーン
みゆきは床を蹴り飛ばしました。なかなか落ち着くことはできず、再び包丁に手を伸ばしました。
父親「やめるんだ。」
父親はみゆきに馬乗りになり身動きを取れなくしました。その隙に父親は電話をかけました。
父親「救急車を1台お願いします。」
精神病院
ピーポーピーポー
みゆきは救急車に乗せられました。みゆきは暴れるので救急隊員がしっかりと押さえつけました。
みゆき「やめてー。私は病気じゃない!きゃー」
父親「暴れるな。危ないぞ。」
母親「みゆき、大丈夫よ。」
みゆきはパニックに陥ってしまったようです。こうなっては手がつけられません。鎮静剤を打つのが効果的ですね。
病院に到着し、みゆきは一人部屋に運ばれました。
みゆき「きゃー。やめてー。」
医師「興奮していますね。鎮静剤を打ちましょう。」
チクッ
みゆきは鎮静剤を打たれて少しづつ大人しくなっていきました。
医師「どうやら眠ったようですね。」
父親「みゆきは大丈夫なんでしょうか?」
母親「これからどうなるのでしょうか?」
医師「大丈夫です。入院治療が必要ですのであちらでご説明をさせていただきます。」
こうしてみゆきは入院をしました。
入院生活
みゆきは目を覚ましました。みゆきは自分のやったことを思い出しました。
みゆき「私って最低。幸子との差は広がる一方。生きていても仕方がない。」
落胆しているみゆきの元に医師がやってきました。
医師「少し落ち着いたようだね。ここは精神病院。しっかり治療をして治しましょう。しばらくはこの一人部屋で過ごしてもらうことになります。」
みゆきは辺りを見回し、ベッドとトイレしかないことに落胆しました。
みゆき「家に帰してください。」
医師「それはできません。またパニックになる可能性が高いです。治療をして前向きになれてからになりますね。」
みゆき「前向きになんてなれません。死んだ方がいいのよ。」
医師「後ろ向きな状態もゆっくり治していきましょう。」
こうしてみゆきは精神病院の隔離室での入院生活が始まりました。刺激の少ないお部屋でゆっくり時間が経つのを待ちます。お薬の効果もありみゆきは落ち着きを取り戻しました。
医師「だいぶ落ち着いたようだね。そろそろ大部屋に移りましょうか。」
みゆきは大部屋に移り他の患者さんと一緒のお部屋になりました。
患者「名前は?」
みゆき「みゆきと言います。」
患者「みゆきさんというのですね。これからよろしくお願いします。」
少し症状が落ち着いたみゆきは他の患者さんとおしゃべりを楽しみました。
医師「少しづつ良くなっているね。閉鎖病棟は不便だけどしばらくしたら開放病棟に行けるから心配しないで。」
みゆき「はい、わかりました。」
みゆきはその後、順調に回復し退院までできたようです。パニック発作に陥らないように無理をしない生活を心がけるようにしたいものです。ストレスをなるべく溜め込まないことですね。またストレスを与えてくる相手からは離れることも重要です。
今日のあとがき
私の初心者小説の第47弾はいかがでしたでしょうか?今回はパニックについての内容となりました。まだまだこれからだと思っています。また次回作もお楽しみに!
以上、【初心者小説】047.パニック発作、という話題でした。
体にはお気をつけ、お過ごし下さい。
病気を患っておられる方は、無理をせず自分のペースで進んでいきましょう。
コメント